【木材まめ知識】DIY 木材のなまえ 年輪・心材・辺材とその性質
🌲みなさんは、心材・辺材って聞いたことがありますか?
今回は、それぞれの見分け方と特徴について、ちょっとした豆知識として掲載させて頂きます。
木の特性を知ることで、選び方や使い方がより面白くなるかもしれません。
🌲木の名称
前回、「板目」「柾目」「芯持ち材」について説明させていただきましたが、その続きです。
「年輪」
木の年輪を数えればその木の樹齢がわかることは小学生の頃に学習したと思います。
薄い色の帯と濃い色の帯が交互に表れることで、木の年輪は縞模様になっています。内側の芯に近い古い細胞はやがて死んで硬くなり、色が濃くなってきます。濃くなった部分を「心材」、外側の部分を「辺材」と呼びます。
木は春先から活動を始め、梅雨の時期に急成長します(薄い色の帯)。そして夏が過ぎ、秋が始まる頃から木は活動を停止し、ほとんど成長しなくなります(色の濃い帯)。
このように、気候の影響による成長の変化により年輪ができています。
ちなみに、薄い色の帯は細胞が細胞がスカスカなので柔らかく、濃い色の帯は細く厚い細胞からできているので硬いです。
上の写真は、吉野の市場で撮影した吉野杉ですが、密植他間伐で手間暇かけて育てられているため年輪が細かく、まん丸で淡いビンクの心材がが特徴的であることが解って頂けると思います。
吉野材が優良材として扱われているのは、そのためなんです。
原木市場では、丸太の断面を見て目利き(木材の良否)を見極めます。いつもお世話になっている社長に教えて頂いたポイントは・・・・・
・年輪が詰まっているか
きめ細かな美しい製品
・節の有無
節のない製品
・赤身の色合い
黒いものは人気がない
・シミや腐れはないか
シミや腐れのある部分は製品にできない
・反りや曲がりはないか
製品の歩留まりが悪い
なかなか、外観で判断するのはからは難しいです。
「心材(赤身)」
冒頭に、内側の芯に近い古い細胞はやがて死んで硬くなり、色が濃くなってきます。濃くなった部分を「心材(赤身)」と説明させて頂きました。もう少し加えると、腐りにくく虫にも強いという性質があります。
この様な性質から、一般的に「心材(赤身)」は耐久性があり水やカビに強いと言われ外壁やキッチンになどの水回りに使われています。
「辺材」(白太)」
冒頭、外側の部分を「辺材」(白太)」と説明させて頂きましたが、もう少し付け加えると、白太は成長段階で多くの水分を含んでいるために心材に比べて腐りやすいと言われていますが、木目が緻密で美しいのが特徴でもあります。
このような性質から、一般的に「辺材」(白太)」は年輪が緻密で節が少なく美しく調湿機能に優れていると言われ、室内の天井や寝室、壁に使われています。
実際に、DIYで木材をカットする時や穴を開ける時、赤身の方が抵抗が大きいことに気づいて頂けると思います。また、同じ㎥でも赤身の方が重いです。特に杉は白身が比較的柔らかいのでバリが出やすくキズがつきやすいので加工時に少しだけ慎重になります。
木の色味にも好みがあると思いますが、私は、赤身と白身の混ざった源平が好みかなぁー。
DIYにおいても、上記の特性を意識して木材を選ばれるのがベターですが、好みで選ばれても良いのではないでしょうか?
節のある木材も個性があり魅力的ですよ。
当社で、販売させて頂いている木材は、「節無・上小節」と「節あり」の区分だけで、「赤身」「白太」「源平」の区分はお選び頂くことはできませんが、注文メモにちょこっとご記入頂けましたら可能な限り対応させて頂きます。
最後までお読み頂きありがとうございます。
少しでも参考になりましたら幸いです。
コメント
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。