杉(スギ)と桧(ヒノキ)の違いと特徴
ご好評いただいています天然木の電波時計。お陰様で、在庫が少なくなってきましたので、今回は桧での製作を始めています。(いつもは杉なのですが・・・・・)
日本の人工林のほとんどが針葉樹の杉と桧で、混同されやすいですが皆さんはその違いをご存じでしょうか。私どもは、吉野地方産の杉・桧を主に取り扱っておりますので、DIYのや豆知識として参考になればと思いその違いを整理してみました。
杉の葉
桧の葉
杉の葉:螺旋状に密に互生して、長さ1cm〜2cm程の先端が尖った鎌状の針形で、触ると少し痛い
桧の葉:鱗状、交互対生し、上面は濃緑色、下面はY字状の白色気孔線があり、葉端はすべて鈍形
上を見上げ立っている木の葉っぱを見ると、杉と桧の葉が違うのですぐに見分けがつくとおもいます。
しかし、葉っぱが無い製材した状態では、杉と桧の区別がつきにくいことがあります。
下の写真は、それぞれの切株ですがどちらが杉・桧かわかるでしょうか?
上の心材の濃いほうが杉で、下の薄いピンクが桧です。
わかりにくいですよね。
しかし、木目や木の艶、木肌、特性において注視すると見分けができますのでその違いや特徴を説明します。
〇杉と桧の違いと特徴
杉と桧は、ほぼ同じような見た目ですが、桧の方が耐久性や防虫効果が優れており、希少価値が高いとされています。また、桧は杉に比べて資源量が少なく、植林から収穫までの年数がかかることから、桧の方が1.2倍程度高値で取引されています。
そのためスギとヒノキでも価格差があるため、リーズナブルでコストパフォーマンスに優れた木材を重視する場合には、スギがおすすめです。
私個人としては、落ち着きある優しい感じの木目の桧も好きですが、鮮明で力強い木目の杉のほうが、自然の雄大さを感じることができるので好きです。見た目や香りは個人的な好みもありますが、DIYで使うならやはりコストパフォーマンスの良い杉でしょうか。
杉・桧とも、軽く加工しやすいですが、キズがつきやすいというデメリットもありますが、キズが良い味わいとなり経年変化が楽しめ、愛着が増してきます。
上の写真は、先日、天然木電波時計用に加工した杉と桧です。皆さんもうどちらかわかりますよね。上が桧で下が杉です。
木材選びの参考になれば幸いです。
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