🌲浮造り(うづくり)仕上げにチャレンジしてみました

皆さんは「浮造り加工」をご存じでしょうか。
木材の柔らかい部分を削り、木目を立体的に浮き上がらせることで、凹凸のある表面に仕上げる加工です。

以前から一度やってみたいと思っていました。
というのも、吉野杉は柔らかく木目がはっきりしているため、浮造りとの相性がとても良く、その魅力を最大限に引き出せる加工だと感じていたからです。

◇浮造り(うづくり)加工とは

浮造り加工は、木材の表面をホイールサンダーやブラシなどでこすり、柔らかい夏目を削り落とし硬い冬芽を浮き立たせることで、木目の凹凸を強調する加工です。

◇今回の方法

本来はホイールサンダーなどの専用工具を使うのですが、工房には無く、これまで挑戦できずにいました。

そこで今回は、
・真鍮ブラシ
・電動工具用の真鍮カップブラシ

この2つを使って試してみました。

〇まずは手作業(真鍮ブラシ)

真鍮ブラシは、比較的毛が柔らかく弾力もありキズが付きにくい素材です。

小さな材で試すため、製作中の2×2のサイコロ材を使用しました。

 
バイスでしっかり固定し、真鍮ブラシでこすっていきます。約10分ほど作業すると、柔らかい夏目が削れ、冬目が少しずつ浮き上がってきました。

ただ、このペースではなかなか大変です。

昔は刈萱(かるかや)を束ねたブラシで作業していたそうなので、手作業の大変さがよく分かります。

〇電動ブラシ(真鍮ブラシ)

ここで真鍮カップブラシにチェンジ。
電動ドライバー用のビッドの付いたブラシです。
 
早い早い

これが驚くほど速い。
わずか2分ほどで、木目の凹凸がくっきりと現れました。



吉野杉特有の、きめ細かい冬目がしっかり浮き上がり、質感もぐっと良くなります。

4面すべて加工し、仕上げにオイルを塗布すると、さらに木目が強調されました。


◇比較してみる

サンダー仕上げと比べてみると、その違いは一目瞭然。
浮造り加工のほうが、木の表情が豊かで圧倒的に存在感があります。

 浮造り加工品をみてしまうと、浮造り加工のほうが断然カッコイイですね。

◇応用してみる

意外と簡単に早くできたので、浮造りサイコロを張り合わせてディスプレイ台を作ってみました。








なかなか良い仕上がりです。
吉野杉の「柔らかさ」と「繊細な木目」という魅力が、しっかり引き出されていると感じます。

◇やってみてわかったこと

真鍮ブラシはやや硬く、夏目にキズが残りやすい印象でした。
よりきれいに仕上げるなら、ナイロンブラシのほうが適しているかもしれません。

思っていたよりも簡単に、しかも短時間で仕上げることができました。

今後は試行錯誤を重ねながら、浮造り加工を活かした製品づくりにも取り組んでいきたいと思います。

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