【吉野材のある暮らし】まずは自分が使いたいものを作る ― 試作品から始まる、私たちの木工ものづくり

お疲れさまです。
今回は、当社木工事業部の商品企画・開発について、
吉野材(国産材)を使った小物収納ケースのDIY制作を例に、私たちのものづくりへの想いをお伝えします。

商品開発の前に、もっと大切にしていること

教科書には、
市場調査、分析、ターゲティング、コンセプト設計、マーケティング、商品化とテストマーケティングプロモーションなどを行い最終的に市場に投下する一連の作業と書かれています。
??????なんと難しい!!!
小規模な事業所では、専門的な人材もいないので商品開発を教科書どおりにやろうとすると、外部委託することになり莫大な費用と時間がかかってしまいます。(それで売れるとは限らない!)
でも、ありふれた自己満足商品を作っても売れる訳がありません。

商品開発の前には、「商品企画」:商品のイメージやコンセプトを考案する作業もあります。

実際に、私も他社の製品をベトナムでテストマーケティングを実施した経験がありますので、商品が想定している市場とずれがないかを確認することの重要性は理解しています。なので、コンサルタントの立場ではお客様には、教科書通りの手法をおススメしています。(私は、コンサルタントと行政書士)

でも——
私たちの木工事業部が一番大切にしているのは、

「まずは自分が使いたいと思えるかどうか」

という、とてもシンプルな基準です。

自分が毎日使いたいと思えるものか?

流行っているから作るのではなく、売れそうだから作るのでもなく、

「これ、毎日使いたいな」
「これが机の上にあったら嬉しいな、おもしろいな」

そう思えるかどうか。

まずは、そこから始めます。試作品を作り、実際に使ってみる。
SNSで反応を見る。
制作にかかる時間と向き合いながら価格を考える。

大量生産すれば安くできるかもしれません。
でもそれでは、木と向き合う時間が減ってしまう。

私たちは、効率だけを追いかけるものづくりは選びません。

無垢材へのこだわり ― 吉野杉・吉野桧

材料は、吉野杉・吉野桧の無垢材のみ

一般的な家具は、MDFや合板に薄い天然木(突板)を貼ったものが主流です。
軽量で反りや割れが少なく、扱いやすいというメリットがあります。

一方で、杉や桧は柔らかく、狂いも出やすい。
特に杉は木目が力強く、好みが分かれます。

だからこそ、家具としては扱いづらい素材でもあります。

それでも、私たちは無垢材にこだわる。

本物が好きだから。

時間とともに色艶が深まり、
使うほどに味わいが増していく。

既製品にはない、「育てる木製雑貨」。

それこそが、私たちの目指すものづくりです。

私たちが目指しているのは「売れる商品」よりも・・・

私たちの理念は、
~心豊かな暮らしの創造~
木のある暮らしで、日本の森と地域の未来をつなぐ。

吉野材の魅力を発信し、
吉野林業の伝統と技術を次世代へつなぎ、
地域活性へと広げていく。

これは、決してブレません。

だからこそ、大きく儲けることよりも、
長く続けられること。

大量に売ることよりも、
「これ、好きです」と言ってくださる方が増えること。

それが何より嬉しいのです。

商品づくりで大切にしていること

・暮らしにそっと国産材を取り入れられること
・吉野材の美しい木目と香りを活かすこと
・DIYでも真似できる、シンプルな設計
・機能の中に少しの遊び心を
・無理のない、持続可能な価格設定

今回制作した小物収納ケース(木工DIY)

今回は、
・デスク周りの小物整理
・お薬入れ
・アクセサリー収納
・趣味のパーツケース
など多用途に使える、木製小物収納ケースを制作しました。

一般的な引き出し式ではなく、少し工夫したスライド構造に。

開閉するたびに、ちょっと楽しい。
そんな“遊び心”を取り入れました。

吉野材の木目と香りを楽しみながら、暮らしに寄り添う収納ケースになっています。

DIYの参考になれば嬉しいです。

Step1:材料準備

・材料をきざむ
作るケースの大きさは、8cm×8cmの正方形、深さは、2cm程度。それを5段

何かで使った、2×4材の余りがあったので、26mmにテーブルソーでスライスしました。凹みが消えるところまで、プレナーで削ります。


仕上がりは、24mm。横幅は、89mm

Step2:ケースの加工

先程の材料にテンプレートを両面テープで固定しトリマーの倣い加工で掘り下げていきます。

このテンプレートは、時計のムーブメントの取付け穴加工用なんです。(笑)





・8cmの正方形になるようにカットします。(サイディングするので、8.4cm程度で)




・瞬間接着剤で、一面を基準に貼付けます。

瞬間接着剤は、衝撃ですぐにとれますので安心してください。(両面テープでもOK)段差があると見た目が良くないので、サンダーで同じサイズに整えます。

・サンダーで整える


・6mmのドリルで穴をあける


穴開け作業の写真を撮り忘れてしまいました。

グラインダーで整える前は、段差が目立っていましたが、綺麗に同じサイズに整いました。

ドリルで穴を開けるときのポイントは、
・瞬間接着剤で貼り付けてある状態で穴を開ける。
・貫通は2段が限界だが、3段目も少し開けておく。
・2段を外し3段目のドリル穴から続けて穴をあける。
この様にすることで、穴がずれません。
1個づつ開けると微妙にずれてしまいます。

Step3:土台の加工

残りの材料で土台を作ります。
・ケースと同じテンプレートを使い浅く物を置けるようにしました。


・M6鬼目ナットを取付けます。

9mmドリルで穴を開け、六角レンチでねじ込みます。
・長ネジを取付ける(使ったのは6mmの14cmです。)

Step3:土台にケースを取付け完成



開けるたび、少し楽しい。遊び心ある収納ボックスができました。

いかがでしたでしょうか?
トリマーがあれば、皆さんも作れると思いませんか?

既製品で自分の好みが無い場合は、吉野杉で作ってみましょう!
これは、商品化できるかなぁー

Imstagramでは、製作動画をUPしていますので是非ご覧ください。

時を重ねるほどに、味わいを増す相棒へ

私たちのキャッチコピーは、
「時を重ねるほどに味わいを増す、暮らしに寄り添う相棒」

木は、完成がゴールではありません。

使い込むことで色が深まり、傷さえも思い出になる。

そんな“育てる木製雑貨”を、これからも吉野材で作り続けていきます。

もしこの想いに共感していただけたなら、それだけでとても嬉しいです。

吉野材のファンに。
そして、私たちのものづくりのファンに。

なっていただけたら幸いです。

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